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【第1回】【借金1200万円派遣独身男】飲み屋の女にハマって1200万借金した派遣48歳独身男

俺の相棒、クッキングヒーターが壊れた。
なので今日はお弁当です。
人生について考えたら将来がとても不安になる。
同じような人は他にも居るのかな。
20代で1200万円の借金、昔はね仕事さえしてたら幾らでも貸してくれたのよ。
借金といえば女かギャンブル、俺の場合は女だ。
しかも飲み屋の女、あの頃はキャバクラじゃないな、確かパブとかラウンジとかって呼んでたかな、あとキャバレーとか。
俺が26の時初めて入った飲み屋に居た女"エリカ"って名前だった。
エリカは昨日入店したばかりらしく20歳ということもあり初々しくとても応援してあげたくなった。
俺はまだお客さんを持っていないエリカの最初のお客さんになったんだ。
その頃の俺は今でいうフリーランスみたいな感じかな。
図面をもらって自宅で仕事をしてたから自由もあったんだよね。
開店20時から閉店は26時だったかな、毎日ずっと店に居た。
それをやると店内に"60番エリカさんオープンラストおめでとう"ってアナウンスが流れてエリカがみんなから拍手されて俺まで鼻高々だったみたいな。
ヘルプについた女の子からもチヤホヤされて楽しかったんだよ。
毎日のようにお店に来るから金持ちって思われてたのかな。
指名を自分に変えさせようとこっそり携帯番号を渡してくるヘルプの女の子もいたりしてね。
ボトルとかはなく、飲み放題1時間8000円指名料が1000円だったかな。
1日店にいて確か5万円くらいかな、それがほぼ毎日そんなのお金足りるわけないじゃん。
俺の給料当時25万くらいだったんだよ。
エリカに会えなくなるのは耐えられない。
信じられんかもしれないが当時は本気でそう思ってた。
まずは100万くらいあった貯金は直ぐ無くなった、当たり前だよね。
1日5万だよ、そんなの店に行くなよって思うよね。
その頃には依存症みたいな感じ、自分の居場所はここにしかない、本当にそう思ってた。
そしてエリカもちょっと変わってて他の店の女の子みたいに営業かけてくるわけでもなく、今まであった飲み屋の女の子はあくまでも俺の場合はだけど"元気ですか?そろそろ正男さんの顔が見たいな"とか"おはようございます!今日もお仕事頑張ってくださいね!!"みたいな可愛らしいメールを送ってくれるんですよ。
もちろん当時は今のようにLINEとかなかったんでね、メールか電話でしたね。
そんな中エリカから初めての来たメールは"たこ焼き買ってきて"一瞬俺も訳分からなくてね、"どういうこと??"ってなりますよねと言いつつ、たこ焼きを片手に店に向かい人生初の指名をすることになります。
エリカがどんな感じの女かっていうと、よくイメージする金髪の負け組とかじゃなく、エリカは背が高く167CMって言ってた。
スラットを痩せてて俺が163CMだから俺より背が高い。
黒髪のおかっぱ、いやボブっていうのかな、化粧は控えめ、20歳だったしね。
当時はもうモー娘いたかな、顔はゴマキにそっくり。
真っ赤なマニキュアして白くて細い指が目茶目茶綺麗だった。
まあそのたこ焼き事件の日を境に俺は毎日エリカに会いに行くことになるんだけど。
その初指名の日はどうだったかと言うと"買ってきた?お腹すいた"と一言。
俺の隣でパクパクたこ焼きを食べて飲み放題、飲ませ放題の店なんで、女の子にドリンク料入るわけでもないのにエリカはガバガバビール飲んでたな。
と言いつつアフターなんかも付き合ってくれて"明日は同伴しよう"、"もちろんだよ"って流れになったんですよ。
その日は朝方まで飲んで翌日は勿論二日酔いです。
フリーランスとはいえ仕事はあるわけで、夕方からはエリカと同伴だしね。
どうにか仕事をこなし、また夜の街に向かうわけですよ。
飲み屋街の入り口にファミリーマートがあって、そこは夜のお姉さまたちとの待ち合わせ場所になっており綺麗なお姉さまたちとおじさまたちがそのままネオンに消えていく、当時20代だった俺には憧れでした。
なのでね俺もドキドキしながらファミリーマートの前に立っててね、スーツなんか着てみてね、仕事帰りに飲み屋のお姉さんたちと待ち合わせてる俺みたいな自分に酔ってましたね。
他にも待ち合わせてるおじさまと女の子が喜ぶお店なんか伝授してもらいながら待ってたらエリカが来まして、その時のエリカの服装が白いTシャツにジーンズ、それにスニーカーっていう物凄くラフな格好でそれがまた可愛かったんですよ。
先ほどのおじ様に教えてもらったお寿司屋さんに行って鱈腹食べて飲んでいい気分になったとこでエリカの店へ早速その日オープンラスト。
この日からエリカの出勤日には店に通うという俺の毎日がスタートしました。

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